通訳者になりたい人必見!ピコ太郎・ふなっしーを担当した通訳者の橋本美穂さんとは?
みなさんピコ太郎やふなっしーのように日本人でも理解できない日本語を英語にした通訳者を知っていますか?
これらの人の通訳を担当した方は橋本美穂さんです!
父親の仕事の関係でアメリカ合衆国テキサス州ヒューストンにて出生。東京都で幼少期を過ごし、小学生の時に再び渡米。サンフランシスコでの滞在を経て帰国後は兵庫県神戸市で過ごす。
兵庫県立神戸高等学校を経て、慶應義塾大学総合政策学部へ進学。卒業後、キヤノンに総合職として入社。正社員としてコピー機などの事業計画の実務を担当する傍ら、兼任で企業内通訳を行う。 仕事と並行して翻訳者養成学校の夜間コースに通い、通訳に転職。日本国内ではピコ太郎の同時通訳者として知られる。
英語がめちゃくちゃうまいと思っていましたが、小中の期間はアメリカにいたみたいですね。
橋本美穂さんはあの有名な情熱大陸にも出演し、そこで大変興味深く、英語学習者にとって有益なことを話していたので、まとめていこうと思います。
話し手になりきる
ピコ太郎やふなっしーなどの独特のキャラや、言葉を使う方でも淡白に日本語から英語に直すのではなく、まるで2人のように通訳をしています。
例えば、ピコ太郎が記者会見で言ったフレーズでは、
「急すぎて、驚き、桃の木、20世紀でございます。」「世界中の人に言いたいのは ありがたまきこうじ ということです。」
というめっちゃユーモアを含んだ日本語でした笑
ですが橋本さんは一瞬怯みながらも、
「I'm so surprised like a peach tree.」、「So all I want to say to everybody in the world is Arigato or Ariga-Tamaki-Koji.」
と瞬時に対応し訳していました。
またピコ太郎が初の武道館ライブの同時通訳をする際には、
自分がピコ太郎になりきれるかが勝負ということで、できる限りの予習を行っていました。
ですが、予習外の言葉や表現を言い、難しい!となる時もあったようです。
例えば、ピコ太郎が、
みんなと結婚して離婚したい。
Gosh! I wanna get married and divorced with all of you.
みんなのバツを増やしたい 。
I wanna be your "EX"
と言った時も日本語のバツと英語のXを掛け合わせるという完璧な対応を行っていました。
「ビタミンC的に言うとくやCですね」のように日本語でも「ん??」となるような表現を言った際も、
「It's so bitter like vitamin C.」
のように瞬時に通訳
本当に尊敬できます!
あらかじめ依頼者の知識をいれて通訳に揃える。
時には外資系の企業のプレゼンを対応するときもあるようで、そこでは専門的な知識や用語が飛び交います。
また国によってフレーズやアクセントが変わってしまうので、空き時間を通して、質問や雑談で相手をリラックスさせながら英語になれるようです。
通訳中には、プレゼンターの表情を見ながら強く言うところや、弱く言うところを判断。
橋本美穂さんがこの際に言っていたことで印象的だったことは、
お客さんが「良かった」「ダメだった」と言ってくれることはあるけど、基本的には誰も何も言ってくれない。自己批判精神を持つことが大事。やったー!という自己満足が一番危険
これは通訳に関してだけではなく、普段の生活や仕事でも持っておくべきマインドだと感じました。
基本は言葉をイメージをすることが大事
上記の記事は大変素晴らしいので是非読んで欲しいのですが、
橋本さん曰く、
通訳中は「聞きながら話す」モードに入っていますが、こ
の時、脳は”スプリットアテンション(split attention)”の状態になっていて、トータルで 100ある attention(注意・意識)を、聞く、話す、など の動作に split(分配)しています。
だそうです。
なので、聞くことだけに集中してはできないし、記憶することだけを重視しても通訳はすることができません。
全ての割合を20~30%に分けて同時進行させることが大事のようです。
僕もニュージーランドラグビー代表の通訳を担当しましたが、
「頑張って聞くぞ!」という時は理解は出来るのですが瞬時に言えなかったり…
だから、「次は記憶や文章作ることを重視するぞ!」となるとリスニングが上手くいかなかったり…
理論では簡単に言っていますが、とても難しいと感じています。
ですがこの認識を持って通訳することで、自分が何処が得意で苦手なのかを知ることができ失敗しても次につなげられるので素晴らしいと思います!
色々な国の方と話す際はまずは覚悟する。まずはそうゆう英語だと理解する
橋本さんが通訳を目指している人たちに向けた勉強会を行った際に、
まず覚悟することです。そうゆう英語だということを理解する。そこに拒否反応を感じているから、まず耳にバリアーができている。
とインド英語に苦しんでいる生徒さんに向けて言ってみました。
僕も留学中や日本にいた際に、
「フランスやインドの方の英語は聞き取れず理解できない!」
という状態になっていました。
ですがこれもそのような英語なんだ!と認識した上でこれからどう聞こうとするのかを考えておくべきだと感じました。
僕もまだまだ通訳の経験は少なく、英語力も満足していませんが、橋本さんもずっと先のゴールとして日々英語、通訳の練習をしていこうと思います!!
p.s.
毎週火曜日の7時から大阪のグランフロントで英語の朝活をしています!
なるべく多く英語を話して聞く時間を取っているので、スピーキング・リスニングのスキルを伸ばしたい方は是非参加してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます!