英語教育改革の方向性が向後秀明さんの話で明確に見えた。小学校編 Cambridge Day Osaka 英語科教員セミナー
みなさんこんにちは!
兵庫県で非常勤英語教員をしているレゴです!
今日はCambridge Day Osaka 英語科教員セミナーというイベントに参加してきました。
ちなみにCambridge Day Osaka 英語科教員セミナーはこんなイベントです。
https://cambridge-university-press.jp/events_news/osaka/
学びが多すぎたので、6,7記事に分けて書いていこうと思います。
この記事を読んでいるということは、2020年の英語改革に不安や興味を持っているのではないだろうか。
2020年から小学校3年生から英語の授業、大学受験でスピーキングのテスト開始、それによって引き起こされる今まで以上の多忙化などなど
この記事では、敬愛大学 英語教育開発センター長の向後秀明さんから聞いた話を中心にこれからの小学校の英語教育がどうなっていくのかを伝えていく。
プレゼン資料はここに載せることはできないと思うので、見てみたいという方は直接連絡をいただけると幸いです。
1.小学校の英語教育
そもそも皆さんは教員が英語の指導で必要な知識・技能はご存じだろうか?
分からん!って人はこれを参考にしてください。
ここに書いてあるもので、
向後さんは5つを特にピックアップして話していました。
1-1 児童の発話の引き出し方、児童とのやり取りの進め方
いままでの小学校での授業は英語がなかったので、 先生は英語を勉強する必要がありませんでした。
ですが、5年生から英語を教えなくてはいけなくなり、2020年からは3年生から英語を教える必要がある。
そのため、これからの小学校の先生は英語もできることが必須になります。
大変なことは、これまでの授業は発話の引き出しや児童とのやり取りを日本語でやっていましたが、これからは
英語でもしないといけない。
という困難が生まれます。
1-2 ALT等とのティーム・ティーチングによる指導の在り方。
全国の小学校で3年生から英語の授業が始まるので、相対的にALTの授業量も多くなります。
2012年のALTの人数は12,613人(ALT活用率‐小学校56年:56% 中学校:22% 高校:9.4%)
出典
2016年のALTの人数は18,484人(ALT活用率‐小学校56年:61.7% 中学校:22.1% 高校:9.7%)
出典
上記のように、全体のALTの人数と小学校の英語の授業でのALT活用率は毎年増加傾向にあります。
よって、小学校の先生はこれまで以上に英語に触れる、教える機会が増えるでしょう。
1-3 学習状況の評価
ここで問題になっていることは、まだ学習状況の評価の基準が決まっていない、発表されていないということだ。
発表は来年(2019年)秋口のようだが、これではぎりぎり過ぎて小学校の先生は評価に対する理解、対応に大変苦しくなるのではないだろうか。
1-4 第二言語習得に関する基本的な知識
言語は今の日本の学校がやっているように語彙、文法などからスピーキングの順番で習得するだろうか。
赤ちゃんを見てみると語彙や文法を先に覚えているのではなく、親やほかの人の言葉を聞き、それを真似ることで習得しているのではないだろうか。
このようにそもそも言語を習得する上で何が大事なのかを最低限知ることが必要だ。
1-5 異文化理解
向後さんは異文化理解の向上のために小学校教員全員に留学を義務づけるという意見を提案しました。
その意見は数秒で却下されたようですが(笑)
ですが、これからの小学校の先生は日本の外に出て文化を知る、体験する必要がある。
もし時間やお金がない人は国内でもいいから異文化の経験を積む必要があるでしょう。
向後さんの時間が少し短かったこともあり、一つ一つ詳しく説明できていませんでしたが、今日の話は英語教育に対しての考えを深めることができた良い一日でした。
後日中学、高校での英語教育改革や、英語でのプレゼン指導、ドラゴン桜観衆の武村さんについて、英語力ゼロの生徒にALL Englishをする方法など記事を書こうと思うので楽しみにしてください!
P.S
英語教育交流会11/17(土曜日)仮
英語朝活を10/25~もしくは11/1~再開します!
以前の様子
場所は兵庫県か大阪のどこかになるので詳細が決まり次第報告します!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
レゴ