オーストラリア人にインタビュー!スリランカ生まれ、香港、イギリス、オーストラリア育ちが受けた教育とは?
みなさんこんにちは!
兵庫県の公立高校で英語の非常勤講師をしていますレゴです!
兵庫県だけではなく日本の多くの県で先週に採用試験がありましたね!受験した方はお疲れ様です!
自分も兵庫県で採用試験を受けて、「児童生徒との関わり方」について集団討論をしてきました。
信頼関係を作るために、英語の勉強会の開催、授業内で個々に対応する、授業の始めに教科書の内容にあった自分の経験を伝えるなど
いろんなことを話させていただきました!
もしなにか意見を持っている人はぜひ教えてください!
前回に告知していましたが、
sakigakepioneer.hatenablog.com
今回から海外の人にインタビューをして海外の教育は実際どうなのか?について伝えていこうと思います!
※現地の教育システムがどうなっているかではなく、インテビューを受けた人がどんな教育を受けたのかを書いています。
インタビュー
1.今回のインタビュイー
晴れある第一インタビュイーは?
スリランカ生まれですが、小学校の3年弱はスリランカとイギリスで過ごし、その後日本の高校で英語を教えに来るまでオーストラリアに住んでいたメナカです!
(左がメナカ、右が自分です。)
インタビュー内容に入る前に、オーストラリアの教育について少し伝えておこうと思います。
2.オーストラリアの教育
globalfirst.jpオーストラリアには小学校が6年間、中学校が4年間、そして高校が2年間あります。
オーストラリアの大学は、入学してから大変だと言われており、相当勉強しなくては卒業できません。
オーストラリアの学生たちは授業において、答えに自身がなくても手を挙げて発信しますし、間違っていても気にしません。
オーストラリアではありませんが、私はアメリカに1年間交換留学をしていました。
その時に感じたことは、正直日本の大学生は勉強しなくても卒業できるのに、アメリカの学生はプレゼン、エッセイ、学外活動をしていないと卒業が難しい、できても就職ができないという状況でした。
彼女は公立の学校ではなく、色々な国のインターナショナルスクールや、女子高、公立学校の言っていたので面白い話を多く聞けました!
3.インタビュー内容
小学校時代
先ほどに少し書かせていただきましたが、メナカはスリランカで生まれ、3歳の時に香港に行き、3年間住んだあとまたスリランカに戻り1年滞在し、そこからイギリスに1年間生活しオーストラリアで住むことになったそうです。
幼稚園~小学生の時に既に4カ国の教育を受けている人なんて日本にはほとんどいないですよね笑
小学校時代に各国でどのような教育を受けたのでしょうか?
香港での教育
香港ではイギリス人が経営している現地のインタナショナルスクールに通っていたので、授業は西欧スタイル。
先生の話を聞くよりは、床にほかの生徒と座って、先生の質問を話し合う。
一つのテーブルを3~4人でシェアして、写真付きの本を読み合う授業だったみたいです。
幼稚園と小学校1年目だったので勉強というよりは、友達と遊んでいる、みたいなようだったみたいです。
スリランカでの教育
スリランカの教育はどちらかと言うと日本と似ているようです。
学校には指定の制服・カバンがあり、授業の始まる前は先生にお辞儀をして始めるようです。
また、授業中にほかの先生が教室に入ってきたり、廊下で歩いている姿を見かけると立ってお辞儀することが普通のようです。
そして、授業スタイルは先生が生徒に向かって話をして生徒が聞くようです。
スリランカの教育について聞いていると日本よりも先生に対するリスペクトがあり、授業は日本と同じようなスタイルをしていると感じました。
イギリスの教育
イギリスでの教育はプロジェクト型だったようです。
プロジェクト型教育とは、一つのトピックに沿ってどの授業も繋がった内容を勉強するというものです。
メナカはmiddle ages(中世)について国語、歴史、理科どの授業もそのトピックに繋がった内容を学んでいたようです。
http://askoma.info/2016/07/23/3399
精読や読書の時間がない代わり、プロジェクト学習のようにテーマを決めて(神話やオリンピックなど)それについて調べて発表したり、物語を書いたりという時間がかなり多めに取られていた。他教科との連携も多い。たとえば、工作の時間に自分で考えた新しい生き物を粘土で作って、次の国語の時間にはその生き物を主人公にして、幾つかの条件を踏まえて物語を作る、というような授業もあって面白かった。劇などの発表の機会も多かった。
この記事に詳細に書いているのでプロジェクト型の教育、イギリスの小学校の教育に知りたい方は読んでみてください!
プロジェクト型の教育は日本にはないような授業スタイルで、これからの社会を生き抜くための力を身につけられる教育のスタイルのひとつかも知れないと感じました。
オーストラリアの教育
中学校時代
彼女はオーストラリアでは小中高の一貫の女子高に行っていました。
学校はオーストラリアで1、2を争う進学校だったので、勉強を一番重きに置いていたそうです。
・理系は文系よりも優れている
・家庭科、情報などの科目は受けない
・先生の言うことは絶対
など学歴重視の学校だったようです。
勉強に重きを置いていて志を持った人が多いということですが、副教科(家庭科など)の比重が低く、料理、裁縫などの力が全く付けれなかったようです。
また中学時代からめちゃくちゃ多い宿題を先生から出されていたので、自分から勉強しないといけないことを探して勉強する力がつかなかったそうです。
このため大学1年目は大変苦労したみたいです!
次に中学に続き高校ではどのように教育を受けていたのかを見ていこうと思います。
高校時代
高校の時のクラスサイズは20人程度(中学校も同じくらい)で大学受験で行きたい学部に繋がる授業を2年生から選択して受講するようです。
(大学で経済学を専攻する場合は高校でも経済学、ファイナンスなどの授業を受ける必要がある。)
なので1年生は必修の授業を受け、2・3年生は自分が必要な授業を受けるというスタイル。
ですが、高校1年生の時にしたいことを決め、大学、授業選びをします。早い段階から自分のキャリアを選択することはすごいと思いましたが、早く決めすぎるせいで後に「これは自分がしたいことではなかった…」となってしまう人も少なくないとのこと。
日本のように高校生、大学生がしたいことがなくてとりあえず受験、とりあえず就活をすることは問題ですが、夢や将来の目標を早めに決めすぎて後で失敗するということもあるんですね…
どちらもいい点、悪い点があると思うので、ひとりひとりに合った教育が大事ですね!
高校での部活
日本とは違いオーストラリアではシーズンによって部活を変えます。(アメリカも同じような感じでした。)
彼女は3:30に授業を終えたあとに、秋はサッカー、春に水泳、夏にボートの部活に参加していたようです。
朝練や昼練がある部活もあるようで、そこで興味深かったのが、昼練で昼ごはんを食べる時間がなかった人は授業中にごはんを食べても良いとのことでした。
自由すぎイイイイ
自分が高校生の時は休み時間に食べることはあっても授業中に食べることはありませんでした笑
細かいところでも文化の違いが出て面白いですね!
公立と私立はどっちがいいの?
彼女はオーストラリアにある女子私立高に通っていました。
そこでは最新のパソコン、綺麗な寮、食堂があったようです。ですが、公立は学費がかからないのに対し、彼女が通っていた私立は毎年100万円近く払っていたようです。
また、大学では教授が宿題があることを毎回伝えたりせず、シラバスに沿ってリーディング箇所やエッセイ提出があります。
彼女は中高で先生から毎日のように指定された宿題をこなすだけだったようなので、大学では自分でどのくらい勉強する必要があるのか分からずはじめの1年目は高校とのギャップに苦しんだようです。
(公立の学校では宿題がなかったりして、自分から勉強を主体的にする人が多いんだとか)
また公立出身の人にもインタビューしたい!
みなさんどうでしたか?大学や社会人についてはインタビューが高校時代までで1時間半弱かかってしまったので聞くことができませんでした笑
次回の記事では時間と質問項目をしっかりと決めてインタビュー相手の大学時代と社会人の話も聞こうと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
レゴ