教育実習生に聞いた!実際、教育実習ってどない?? Part2
From 電車の中
みなさんこんにちは!
兵庫県の公立高校で英語の非常勤講師をしています、レゴと申します!
3週間の教育実習も無事に終わり、若い教師候補生は大学に戻りました。
そんな3週間という楽しくもあり、苦しくもあった教育実習生(H君-数学。Tさん-家庭科)にインタビューしてみました!
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前回の記事
この記事を読んでいるあなたは
・来年教育実習を控えているからどんなのか知りたい!
・教育実習生、来年から持つんだけど、どうゆう気持ちできてるか知りたい!
・教育実習生って教育実習に対してどう思ってるん?
・教育実習どんなんやったっけ〜思い出したい!
のような考えを持っているのではないでしょうか?
これから教育実習を抱えるあなた、もう教育実習を終えたあなた、教育実習をして数年が経ったあなた、みなさんに楽しんでもらえると幸いです。
教育実習生インタビュー
1.教育実習で嬉しかったこと
H君:授業中に、自分の話している内容が伝わっているのか不安でした。しかし、授業終わりや机間巡視の際にわからない個所の質問をしてくれたので、伝わっていなかったことを伝えることができてうれしかったです。
また、自分が担当していたクラスで生徒から、「文化祭の準備を一緒にしよう!」と言ってもらい、生徒との壁が少し無くなったと感じましました。
最後に、教育実習最終日の終礼でもらえると思っていなかったが生徒から色紙をもらえたので、とても嬉しかったです!
私も授業中は生徒が授業内容を理解できているか不安です。勉強ができる子は自分だけの力で成績を伸ばし続けられるけど、勉強が苦手な子は逆に成績を下げ続けます。
勉強が苦手で、質問をしない生徒の指導ができたら、どんな子にも対応できると思うので、そのスキルを大学在学中、教師になってから身に付けてほしいですね!
Tさん:私が受け持っていたクラスはやんちゃな生徒が多かったです。そのため生徒との関わりで苦労するのではないかと思いました。しかし、文化祭の準備の時に生徒から、「先生馴染んでるやん!」との一言。
私クラスに馴染めたのか!と感じ嬉しくなりました。
自分も教育実習中の担当のクラスは男子がやんちゃな子が何人かおり、合唱コンクールなどのイベントではサボったり、参加しない生徒もいました。ですが、合唱コンクールの練習で一緒に歌ったり、男女の練習を毎日見ることで生徒との関係を構築することができました。
生徒との信頼関係作りは難しいですが、自分から話しかけたり、一緒に昼ご飯を食べたり、このような些細なことを続けることで信頼関係は出来ていくと思います。
先生になったら生徒と関わる時間を作って信頼関係を頑張って作りましょう!
2.教育実習で辛かったこと
H君:授業で2次関数の発展箇所の説明をしていた時に、私の説明不足があったので生徒が困惑してしまいました。なので、1回目の授業で失敗してしまったところは、違うクラスで修正して行うように心がけました。
ほかに苦しかったところは、教科書ベースで授業をしすぎてしまったということです。
正直のところ、説明不足になってしまうのはしょうがない!何十年も経験のあるベテラン教員と比べてしまうと教育実習生や新卒の先生は生まれたての赤ちゃんみたいなもの。
日々失敗して、その失敗から見えた自分の課題を解決することが大事!
Tさん:自分が担当していたクラスは、授業外では元気なのですが、授業が始まった途端反応がなくなり静かになります。
「これ聞いたことある?」、「みんな授業の用意持ってる?」などの声かけにも全く反応がありませんでした。
また、1つの授業で辛かったのは、授業を20分余らせてしまったことです。ワークシートの復習で20分を潰すことができました。ですが、担当の先生は同じ内容でも50分ちゃんと使って授業ができるので、私の教科の理解がまだ足りないなと感じました。
授業になった途端生徒が静かになるのはめっちゃ分かる笑
先生に当てられたくないし、授業中に発言したくないという生徒がほとんどだと思います。
しかし、授業内容だけではなく、自分の経験談や、トリビアなどを途中で伝えると顔を上げて話を聞いてくれる生徒もいるので、色々なネタを準備したらいいと思います!
3.教育実習からの学び、気づき
H君:生徒がつまずくポイントが分かっていなかったです。そのため、教育実習を通して生徒がどのようなパターンで間違えるのかを少しわかる事が出来ました。
授業では途中で生徒に上手く伝わっていなかったり、理解が出来ていないなと感じる時がありました。自分の教科に対する専門性がまだ足りないと感じているので、これからは専門性を高めたいです。
集団の高校生に向けて授業をする経験は教育実習が初めての人がほとんどだと思います。なので、教育実習は集団授業で生徒が分からない顔をして、授業に対して興味を失うという地獄の経験をすることができます。
この経験から自分の足りないところ、伸ばせるところを見つけて、正規の教員になる前に準備をしましょう!
Tさん:私が教育実習を通して気づいたことは自分の知識の無さでした。「授業のはなんとかなるやろ!」という気持ちで教えてしまう日もありましたが、実際は人から見るとぼろぼろだったと思います。
私は授業を通して生徒が食生活を改善して欲しいと考えていました。しかし、テストで出るとこを教えないといけない!と感じ、教科書ベースでの授業が多くなってしまいました。
ですが、授業で大事なことは
教科書を教える。
のではなく、
教科書で教える。
ということです。
これからは教材についてのみを教えるのではなく、教材に付加価値を付けて教えていきたいと思います!
教科書を教えるのではなく、教科書で教える。
この言葉を聞いた時にグサッと私に刺さりました。私もテストの範囲に間に合わせるために、教科書ベースで授業を教えてしまうことがあります。
私も授業を通して学んで欲しいことを明確にして、「教科書で教える。」ように毎日頑張ります。
4.教師になりたいと思った理由
H君:ロールモデルとなる先生に高校で出会い、分かりやすい授業を受け、自分は数学が苦手な子に勉強を教えたいと思いました。なので、大学も理科・数学の免許の取れる大学を受験しました。
ロールモデルとの出会いは、自分の成長、軸作り、夢作りに大きな影響を与えると思います。
私には良いなと思った先生はいましたが、ロールモデルとなるような人には中高時代に出会えませんでした。
教師を目指している学生と話をすると、やはりロールモデルとなる先生に出会っている人が大変多いです。
私はロールモデルに出会えなかった生徒のためにも彼らのロールモデルとなれるように頑張りたいです!
Hくんも先生になった時に誰かのロールモデルとなれるように頑張って欲しいです!
Tさん:もともとは教員志望ではありませんでした。教員は忙しく、生徒からいじめられるイメージがあったため、職業として考えたことがなかった。教師の資格を取ろうと思ったのは、母からの影響です。
うちの母は英会話スクールで勤務をしています。母がいつも言っていたのは資格があったら良かったのに、ということでした。もし教職を履修していれば教師として英語を教えることができたということでした。
そのため、初めは資格を取ってなれる看護師になるために理系のクラスに入りましたが、私は理系の科目が無理!ということを再認識したことと、体がそこまで強くないことから看護師には向いていないのでは?という結論に至りました。
そこから、人とかかわれる仕事は何かあるかと考えたときに、自分が尊敬できる家庭科の先生をきっかけに、衣食住を学べる大学に入り、先生というキャリアも考えるようになりました。
今は先生になるか住宅系の民間企業に就職するかは迷っていますが、自分に合ったキャリア選びをしていきたいです。
看護師希望から教師、民間起業など色々なことに挑戦しているのはいいと思います。本当に自分が今どのキャリアを取るべきなのか迷う時期ではあるとは思いますが、どの道を進んでも学ぶことはあると思います。
自分が今考える最善の選択をしてほしいと思います!
勤務先の高校に来ていた教育実習生4人(もう1人いましたが、インタビューできなかった...)にインタビューをさせていただきました。
お忙しい中、インタビューをさせていただきありがとうございました!
この場を借りて感謝を述べておきたいと思います。
インタビューを通して、自分が教育実習生だった時のことを思い出させてくれ、また今自分が考えるべきことなどを考えるきっかけになりました。
これからも私も自分のビジョン達成に向けて頑張っていきたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
レゴ